どこ博の歩き方

1.尾道入門
町の歴史と概略

尾道市(人口9万2586)の起源は、平安末期(1168年)備後の国、太田荘の船津倉屋敷に始まる。中世を通じて年貢米輸送の港として栄え、足利尊氏の軍事拠点としても重要な役割を果たした。室町期には中国(明)との貿易船の国内唯一の寄港地となり、江戸期には「北前船」も寄港する瀬戸内の海上交通の中心。商都としての伝統に加え、かつては造船業で大いに賑わった。近年は新旧尾道大橋の開通で観光都市として発展。「しまなみ海道」の観光には年間120万人が来尾。

尾道は戦災を受けず、風情のある坂道が多い。まち全体が文化財の博物館のような街で、近年は市の政策として「芸術による街おこし」を進めている。文豪・志賀直哉や林芙美子のゆかりの地でもあり、文芸の街としても知られる。古寺が多く、寺全体が国宝に指定されている浄土寺は聖徳太子の創建と伝えられる。

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(C)尾道市