尾道水道沿いの遊歩道150mにわたる壁面美術館
行き過ぎて、ふと振り返りたくなる町、忘れていた引き出しの中をのぞいて見た時の驚きと懐かしさを思い起こさせる、気どりのない町「尾道」。
今年、尾道市は市制施行110周年、尾道ライオンズクラブは結成50周年を迎えました。
開港840年の歴史を重ねたこの町に、この度共同記念事業として「おのみち海辺の美術館」を創り、「活力あふれる感性息づく芸術文化のまち」構想の一環として、町づくり推進を図りました。
展示パネルは、著名な画家のレプリカ3点と、市主催の「絵のまち尾道四季展」の【尾道賞】グランプリのレプリカ13点(※2018年現在:17点)をこのシーサイド遊歩道に飾り、陽の当たる美術館の誕生となりました。
「絵のまち尾道四季展」は、1983年に第1回が開催され、以後隔年開催し、昨年13回を迎えました。応募数は毎回1,000点以上の作品が全国から寄せられています。
古刹・海辺・坂道・路地など、どこをとっても町のたたずまいは、いつもゆっくりとした流れの中に宿っています。安らぎの憧景は、画人たちの心ばえとなり絵筆を走らせたことでしょう。
今日一日、あなただけの 「おのみち」を見出す旅人となって下さい。四季を湛えて、いつも豊かに輝くこの町の叙情を十分に満喫していただければ満足です。どうぞ、ゆっくりとご鑑賞下さい。
そして、時を経て再び訪れて下さい。きっと引き出しの中身が心を揺らすことでしょう。
2009年3月
尾道市市制施行110周年記念事業
尾道ライオンズクラブ結成50周年記念事業
(C)尾道市